2018/04/15

会社の経理作業の中で、手間のかかるのが社員の給与計算です。社会保険など必要とする知識も多く、間違いがあると従業員に迷惑がかかったり神経も使います。その負担を減らすため、100人以上の従業員を抱える会社によっては税理士事務所や社会保険労務士にまるまるアウトソーシングするところもあります。
従業員数がそれほど多くない会社がアウトソーシングするメリット・デメリット書いてみます。
手間のかかる給与の事務
一般的に給与の事務の流れはざっとこのようになっています。
1.従業員の生年月日・扶養家族・住所など変更ないか確認
2.基本給に変更ないか、手当の額はいくらか確認
3.割増賃金の計算して金額を確認
4.雇用保険・社会保険の金額を確認
5.源泉所得税の金額を確認
6.住民税の金額の確認
*これに賞与/従業員の入社・退社/年末調整/社会保険・労働保険の手続きなどが加わります
外注するメリット・デメリット
【メリット】ミスを防ぐ・時間短縮
給与事務の不慣れな場合にこんなミスが生じます。アウトソーシングすれば、これらのミスはぐっと減るでしょう。社員に間違えて申し訳ない!と謝るのは避けられるます。
従業員の扶養家族の数を間違える/手当の金額を間違える/時間外の計算を間違える/入退社の時の社会保険手続きが遅れる/社会保険・厚生年金の料率改定を忘れる/源泉所得税・住民税を引き過ぎる/
また、給与計算や事務手続きにかかっていた時間が無くなり、社長や経理担当者は他の業務に時間を割くことができるようになります。
【デメリット】経費が増える・給与を考える機会を失う
アウトソーシングに費用がかかります。以前よりも低額なサービスを提供する会社は増えていますが、それでも毎月のコストですので注意が必要です。特に、従業員数がそれほど多くない会社では、軽減される業務量とコストのバランスを意識すべきでしょう。
さらに、少々時間をかけながら社内で給与事務を行うことで得られる情報量は見逃せません。毎月の給与計算をパソコンに入力しながら、従業員の家族関係を確認したり・今月の勤務時間と仕事量がどれくらいか把握したり・基本給を他の従業員と比較したり・何か意欲の上がる手当がないか検討したり・社会保険料のコストを嫌でも意識したり、重要な時間だと仰る社長もいます。
まとめ
上記メリット・デメリットを踏まえると、従業員数がそれほど多くない会社については社内で給与業務を行いながら、給与ソフトを導入したり、不安があればミスが起きやすいポイントのみ外部にチェックしてもらったりして、出来る限りの時間短縮とミスの防止を図っていくのも良いのではと考えます。その外部チェックの1つとして、帳簿をお願いしている税理士事務所に一緒に頼んでしまうのは良い方法です。
♦♦事務所では・・♦♦
経営者が給与計算に携わるメリットもありますが、ミスを防ぐには慣れも必要で、特に起業当初の社長にとっては負担になり他の業務の足をひっぱることがあります。そこで、当初は給与計算や社会保険手続きなどを当方で代行しながら、余裕を見て少しずつ社内に移行していくなど柔軟に対応します。
また、手取り額から逆算して額面給与をシミュレートして決定したり、人件費の各種分析を行ったり、こちらも必要に応じて対応できます。
≡開業まで、あと29日 本日の開業準備≡
ブログ更新/電話等の準備
≡編集後記≡
ブログを1日1ネタにしていますが、開業に向けてペースを上げようか?検討中です。