2018/04/15
いままでの経験を生かして独立しようと会社を辞め、会社設立して、事業資金の借入も済ませ、店舗も借り、人も雇って、事業を始めて半年くらいしてから、そろそろ領収書も貯まってきたし税金の申告も近づいてきたしといって、税理士を探す。そんな経営者の方と会うことがあります。特に問題も起きずスムーズに半年が送れていて、すごい経営者だなぁと感じることも多いのですが、他方で、もっと早めに相談してくれたらと思う方もいます。税理士への早めの相談のメリットを書いてみました。
独立起業前の方との相談事例
ここ最近、会社を起業しようという方との間であった相談の流れはこんな感じで現在も進行中です。
①考えている事業内容や営業形態、必要な設備などを聞き取りしながら、事業計画書に練り込んでシミュレーションを重ねました。事業計画書については、以前のブログで紹介しました。
②この作業で浮き上がってきた課題を、一つずつクリアする方法を選択していきました。/考えている複数の事業の内、どれから始めるか?/どれくらいの給与払うか?/店舗設備にいくらかけるか?/など。。
③国の創業補助金や自治体の融資補助で使えるものがないかを掘り下げて検討しました。創業補助金は考えている事業内容とはマッチせず、もらっても後で困ることが判明したので見送り、融資補助を使うことに決まりました。
④設備投資に借入が必要だったので、作り込んだ事業計画書を持って金融機関に行きました。経営者自身で練り上げた計画書なので金融機関の担当者にも、不安なく詳細に説明できるので信用され融資枠も充分確保できました。
⑤法人を設立する手続きを司法書士に、許認可が必要な事業だったのでその手続きは行政書士に、知り合いの専門家を紹介することで予定のスケジュール通り完了しました。
⑥事業が始まってからのお金の管理の仕組みを作っていきました。レジや在庫管理のソフト、会計ソフトなど、その業態にあったベストな組み合わせはないか?を最新のものも色々試しながら、今現在検討しています。
⑦今後の予定としては、人を雇用するので、その際の社内規定の整備などでアドバイスができるかと考えています。
独立起業前に相談するメリット
メリットを一言でいうと、
会社が走り出して忙しい中でぶつかる課題や悩みを先取りして、時間の余裕のある独立起業前に出来る限りクリアしておける
ということだと考えています。もちろん、走り出してみないと見えてこない課題も多いです。起業後に、そういう課題にじっくり向き合う時間を作るためにも、先にクリアしておくことが出来るものは税理士事務所も上手く使って先取りしておきましょう。
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ブログ更新/ 複合機の検討
≡編集後記≡
今日の内容の仕事をしている際、補助金受給のコンサルタントを仕事にしている方と知り合いました。補助金をもらった後のリスクを説明してもらい、はっとしました。「良い話には裏がある」ですね。